34年連続出場ならず
今回の箱根駅伝予選会での最も大きなニュースは間違いなくこれである。
初出場から33年連続出場中だった山梨学院大学の落選である。
それも17位という完敗。
ケニア人留学生を擁し、総合優勝にも輝くなど一時代を築いた力は完全に無くなりました。
ここから予選会突破の10位まで上げるには相当の時間を必要とするのではないでしょうか?そうなると有力選手の獲得も難しくなり、更に箱根が遠のくという悪循環が起きる可能性があります。
古豪復活
対照的に古豪復活となったのが箱根駅伝の第一回優勝校の筑波大学。
26年振りの出場です。
かつて女子マラソン界で活躍した弘山晴美選手の旦那さんでOBでもある弘山監督が率いて、伝統校の悲願を手繰り寄せました。
大会をかき回す事が出来るかどうか。
伝統校が続々と出場を逃す?
山梨学院以外にも、過去の常連校上武大学、城西大学、大東大学が予選敗退。
先日の三大駅伝のスタートでもある出雲駅伝で優勝した国学院大学を筆頭に駅伝新時代になりそうな予感があります。
箱根は別格
只、箱根駅伝だけは別格です。
出雲、全日本と違い一人一人の走る距離が段違い。
20kmをしっかり走り切れる選手を10人揃えないと勝てないのが箱根。
更に山登り、山下りという特殊区間もあり大逆転も有り得る駅伝です。
そういう意味では、4強と言われる青山学院、東海、東洋、駒澤辺りにまだまだ余裕はあるかなという感じがします。
余程のアクシデントが無い限りこの4校がシードを落とす事は無いと思います。

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レベルアップに大いに一役買っている
以前は箱根駅伝が日本のマラソン界、長距離界を弱くしているなどという発言をされる方もいましたが今年のMGCの結果を見てもレベルアップに大いに貢献している事が一目瞭然です。
今回の予選会を見ていても、留学生に競り勝つ選手も出てきています。
もちろん別格のスピードの留学生もいますが、そんなのはどこの世界でも当たり前。そういうスペシャルな選手と競ってこそレベルアップ出来ると思います。
これからも日本マラソン界や長距離界の為にどんどん繁栄していってもらいたいと思います。
シューズメーカーの競争も始まる
箱根駅伝出場チームが決まった事でシューズメーカー各社の競争も本格化するでしょう。
毎年凄まじい視聴率を叩き出す箱根駅伝。
そこで常に自社のシューズがテレビ画面に映るという、これほどの広告効果を見込めるコンテンツはあまり無いと思います。
昨年、そして今年の出雲駅伝を見ていてもNIKEの厚底の完全な一人勝ちに見えます。
大学が契約しているメーカーのシューズを履かずにNIKEを履いている選手も数多く見ました。
やはり驚異的ですね。
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来年も恐らくこのヴェイパーフライ系が席巻するでしょう。
ある雑誌によると、各メーカーも大学内で13、4番手の選手にもシューズを提供している様です。
それだけ大きな影響力があるレースである事は間違いありません。
NIKEに肉薄出来るメーカーがあるかどうかも注目して見ていきたいと思います。
今から来年の2日、3日が楽しみです。
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