投打で圧倒している
2019年日本シリーズは福岡SoftBankホークスが3連勝で球団初の3連覇に王手をかけました。
ここまで3試合全てにおいて読売ジャイアンツを圧倒しています。
?
昨日からの東京ドーム決戦ではDHが使えない為に守備に不安があるデスパイネ(今シーズン10試合しか守備についていない)をどうするかというのが一つのポイントになるのでは無いかと思っていました。
?
昨日の読売の先発は左腕・高橋。
それもあったのか超攻撃的になるデスパイネをレフト、グラシアルをライトという布陣を敷いてきました。
そして、柳田以外は全員右打者を先発させるという思い切った策を講じてきた工藤監督。
結果的にはこれが成功しました。
?
読売の2番手、3番手は鍵谷・戸郷と右投手。
長谷川、中村晃といったレギュラークラスの力を持つ選手が代打で出てきて攻略して行きます。
ここに福田を加えた3人の左打者が先発、代打で今シリーズとても効いています。
?
守備に不安のあるデスパイネも2試合で無安打と調子が上がっていませんでしたが、タイムリー2本で3打点。
きっちりを仕事を果たしました。
新聞などにも書かれていましたが、パワー自慢のホームランバッターがランナーを返す事だけに集中し単打で3打点を挙げられる所にSoftBankの強さがあります。
?
投手リレーも完璧でした。
少し球数が多かったとは言え、まだまだ投げられそうだったバンデンハークを4回で交代。
そこから盤石の投手リレーで逃げ切りました。
1、2戦と共に失点し不安を少し残していた守護神の森も完璧なリリーフで締めました。
?
?
全て裏目裏目に出ている読売
対して読売はここまで全て裏目に出ている感があります。
打線やスタメンを柔軟に変更してくるSoftBankに対して、読売は1?5番を固定。
長いシーズンを戦い優勝の原動力になった上位打線に対する信頼もあるのだと思いますが・・・
?
頼みの坂本は1安打。
短期決戦にめっぽう弱い丸は未だ無安打。
この二人が打たないと読売は厳しいと言わざるを得ません。
?
投手リレーも裏目に出ています。
当初、今シリーズ鍵を握る存在になるかと思われた戸郷がSoftBankには通用せず。
特に昨日は戸郷の後を受けた4人は無失点だったので、悔やまれる起用になってしまったかもしれません。
?
?
逆転するには思い切った作戦しかないのでは
データ的に見てもSoftBankの圧倒的有利は動きません。
?
過去3連敗から4連勝したのは3度のみ。
しかし、その3回に勝者、敗者で2回関わっているのも読売なのですが・・・
?
今日の先発は菅野。
読売とすれば最後の勝負手でしょう。
しかし、腰に不安のある投げてみなければ分からない状態の菅野に多くを期待するのは酷です。
菅野が6回を2点以内に抑えて、打線がSoftBank和田を打つ以外に無いと思います。
?
そして、ここまで全く打てていない現状を考えると思い切った手を打つしか無いのでは無いかなと思います。
正直、1?3戦の読売の打線、代打陣は全くの迫力不足。
ここぞの場面で第一戦代打で登場し千賀の前に見逃し三振に倒れた重信が象徴的でした。
?
全く打てる気配の無い丸を思い切って外す、もしくは下位に下げるべきでしょう。
好調の阿部、ゲレーロを3番・4番にするのも良いでしょう。
守備位置の問題がありスタメンは難しいかもですが、思い切ってビヤヌエバを使うというのも一つでしょう。
メジャーで20本塁打を打っている選手。こういうビッグゲームで集中力を高めてくる可能性はあります。
SoftBankがやった様に守備にある程度目をつぶって打ち勝つ野球に徹するというのも東京ドームという球場の特性を考えれば有りだと思います。
岡本がライト、亀井がセンターにすればゲレーロ、阿部、ビヤヌエバ、岡本の4人を同時に起用出来ます。
それ位しないと勝ち目は無いと見ます。
?
?
ミスター短期決戦内川聖一
それにしてもこの稀代のヒットメーカーは短期決戦に強い。
今年もCSで一発を放ち楽天の夢を砕き、日本シリーズでもタイムリーを打っています。
昨日は読売の今シリーズの切り札的存在になり得た戸郷のカットボールを左一本で打ち返し戸郷のその後のピッチングを狂わせました。
?
?
?
やはりこの人は怖い。
メジャーではポストシーズンに強い選手をミスターオクトーバーと呼ぶのですが、内川選手は正にそれ。
?
以前、野村元阪神監督がテレビで日本プロ野球60年で最高の打者であると賛辞を送っていましたが決して大袈裟では無い気がします。
?
?
今日、SoftBankが一気に4連勝で決めるのか?
読売が意地を見せるのか?
?
1ファンとして楽しみに見守りたいと思います。
コメント