最高の試合
WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)のバンタム級決勝をテレビ観戦してました。
モンスター井上尚弥 vs 5階級制覇王者レジェンド ノニト・ドネア
素晴らしい試合でした。
今年のNo1ファイトに選ばれるのでは無いかという声も出ています。
それほどに素晴らしい戦いでした。
レジェンドのプライド
戦前の予想は大多数が井上選手の早い回でのKO勝利でした。
元世界チャンピオン、現世界チャンピオンもそういった予想が多かったです。
私自身は井上選手が勝つだろうとは思っていましたが、早い回でKOされる程ドネアは弱く無いのでは無いかなと思っていました。
体重別のボクシングという競技で5階級制覇というのは尋常ではありません。
フィリピンの国民的英雄であるドネアがそう簡単にノックアウトされる姿は想像出来ませんでした。
そして、やはりドネアは強かった。
2回には井上選手がボクシング人生で初めて右目上をカットさせられました。
ドクターの見解では後1枚皮膚が深く切れていたら筋肉まで到達していたという深さだったという事です。そこまで行くとドクターストップ(TKO負け)だったという事です。
9回には右ストレートで井上選手をぐらつかせました。
11回にはボディでダウンを奪われますが、9カウントで立ちその後も伝家の宝刀左フックで逆にKOを狙い続けていました。
ボクシング界のレジェンドと呼ばれる一人であるドネアのプライドを感じました。
勝ち切る強さ
前途した様に後皮膚一枚でTKO負けというところまで早い回で追い込まれた井上選手。
その後は右のガードを右目のところまでかなり高く上げて戦いました。
後の会見で右目がぼやけてドネアが二重に見えたので、逆に右目をガードで隠して左目だけで相手を見る様にしていたという事です。あの状況でそこまで冷静に戦況を分析していたというのが末恐ろしいですね。
更に7?9回はそれまでのポイントで優っていると判断して捨てたと話していました。事実7?9回は全てポイントを取られています。
9回のあの場面でもしダウンしていたら試合は分からなかったです。採点では1点差というジャッジもいたほどです。
そういった事も全て含めて判定で勝ち切った井上選手の強さが更に際立った感じがします。
良い試合(ゲーム)を続ける事、見せる事が競技の繁栄に繋がる
ここ最近、良い試合を様々な競技で見ました。
ボクシングのWBSS決勝以外にも、先日のルヴァン杯決勝(サッカー)、全日本大学駅伝(陸上)、ラグビーW杯など。
これらの試合を見た人を継続的にその競技を見てくれる「固定ファン」に出来るかどうかがその競技の繁栄に関わってくると思います。
マイナー競技と言われる競技の関係者の方々にはこの辺りを参考にされたらどうかなと思っています。
もちろん良い試合をしても放送など見てもらえなければ始まらないのですが・・・
今はネット放送など様々な方法があります。
試合の質を上げて観客が熱狂する試合を続けていけば必ずチャンスが巡ってくると思います。その巡ってきたチャンスを逃がさない準備を続けていく事が大事になってくると思います。
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