健康第一は大前提ではあるが、、、
度々議論される高校野球の球数問題。
今回も議論がされたようです。
投手の障害予防に関する有識者会議が終了 1週間500球以内の投球数制限を高野連に答申 – 野球 – SANSPO.COM(サンスポ)
大前提として健康第一が一番大事である。
それは間違いない。
しかし、この話題が出る度に思うことがある。
人それぞれの面もあるのでは無いか
投げ過ぎて肩や肘を壊した。
それでその後の人生を台無しにしてはいけない。
それは分かる。理解出来る。
しかし、一つ思うのは高校野球からプロ、社会人、大学に行くのは100%では無い。
特にプロ野球に関しては一握り以下である。
野球人生の集大成、最大の目標が高校野球=甲子園という選手が多数いるという事を忘れてはならない。
又、何球を持って投げ過ぎかというのは人それぞれの面は無いだろうか?
皆、肩も肘も違う。可動域も違う。
それを一律で何球というのは無理がある。
公立高校のチャンスは限りなく0に近くなる
球数制限が出来る事によって公立高校が甲子園に出場する事、甲子園で勝ち上がる事は限りなく0に近くなる様に思う。
何枚もの有力な投手を揃える事が出来る私立高校。
それも超の付く強豪高校のみになってしまうのでは無いか?
以前、元智辯和歌山監督の高嶋氏も語っていた。
ウチは複数投手を毎年揃えられるけど、公立高校は大変じゃ無いかと。
元横浜高校監督の渡辺氏も同じ様な事を言っておられた。
又、部員数が少なく9人ジャストや11人で予選に出場している高校はどうなるのだろう?
出場すら許されないのか?
教育の一環では無かったのか?
バット問題も色々と課題がある
金属バットではなく、高校生も木製バットにするべきだという意見もあるという。
プロと違って学校には予算に限りがある。
選手個人も皆が皆裕福な家庭では無い。
折れる可能性が高い木製バットの負担はかなりの物である。
もし、木製バットを強引に導入するのであれば高野連が100本単位で各学校に支給する位のサポートが必要である。
野球人口にも関わってくる
野球人口が減っているというニュースも良く聞く。
少子化で子供の数が単純に減っている事もあるが、やはり野球はお金がかかるというイメージは強い。
実際、サッカーや陸上に比べて用意するべき道具の数や値段が全然違う。違い過ぎる。
そういった事も野球人気低迷の一端である気がします。
選手ファーストというならば・・・
先日の東京オリンピックのマラソン、競歩の時もそうであったがやたらと選手ファーストという言葉を連発する方がいる。
高校野球の問題も本当にそう思っているのなら、高校生にも意見を求めるべきである。
17、18歳はまだ子供だから大人が決めてあげないとという意見も聞く。
それはおかしい。
それは選手ファーストでは無く高校野球に関わる大人ファーストである。
高校生にもしっかり確認し、球数制限が本当に必要かどうかもっとしっかりと議論する必要がある。
メジャーリーグでは・・・
などと言っているコメンテーターもいたが、プロ中のプロのメジャーと高校野球を一緒に論じてはいけない。
全く違う。
彼らは投げる事が生活に関わってくる。高校野球は基本的には教育の一環である。
そもそも論が違う。
しっかり選手にも話を聞いて、少なくとも全国の高校球児が納得出来る形にしてもらいたい。
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