バッハ会長に振り回されてはいけない
IOCが来年の東京オリンピックのマラソン、競歩の会場を札幌に変更を検討しているというニュースが報道されました。
全くもって有り得ない話だと思います。
選手は東京で開催されると思って準備してきています。
事実、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)も9月15日に東京で本番とほぼ同じコースで開催されています。
暑さに強い選手を選ぶという目的もあったはずです。
実際に当日のレースではハイペースで飛び出した元日本記録保持者の設楽悠太選手が暑さによって後半失速。それもレースの一つのポイントになりました。
札幌でMGCが開催されていれば恐らくあのまま逃げ切ったでしょう。つまりオリンピック代表に決まっていたという事になります。
更に元公務員ランナーで有名なプロランナーの川内優輝選手も暑さが苦手だという理由で参加資格を持っていたMGCを回避しています。
札幌でMGCが開催されたならば参加していたはずです。
今回の変更にはIOCのバッハ会長の意向が強く影響していると言われます。
選手の健康はもちろん大事?
選手の健康面はもちろん大事です。
しかし、今回の決定の一つの要因がドーハで開催された世界陸上での途中棄権者の多さであったと言われています。
これはどうなんでしょう?
そもそもドーハと東京では気温もそうですし、湿度も全く違う。
世界選手権で棄権者が続出したから東京も止めて札幌にというのはあまりに短絡的過ぎる。
チケットはどうする?
競歩は現時点で無料でなのでチケットは発売されていない。
しかしながら、マラソンは男女共に既にチケットが発売されている。
女子は他の競技の決勝も観れるチケットで最大3万円である。
チケットが当選された方は既に飛行機やホテルの予約も完了している人もいるようである。
一体どうするつもりなのか?
始めから札幌で開催となっていれば購入しなかったという人が大多数では無いか?
逆に札幌在住の方で抽選に参加されなかった人も地元であるならば観たかった、購入したかったという人がいたはずである。
返金すれば良いという話では無い。
飛行機やホテルも含め100%返金されるのか?
そもそも他の競技にも申し込めたのにマラソンを選んだという人はどうするのか?
変更するならばチケットを発売する前に決めるべきである。
東京の気温が昨日、今日に急に上がった訳では無いのだから。
最終決定を待ちたいと思います
とにかく急に降って湧いた様な話なので最終決定を待ちたいと思います。
選手ファーストも大事ですが、観客やスポンサーを無視した決定は無いと思いたいと思います。

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